パパ様と主教会議


個人的なことで申し訳ありませんが、管区と教区の重なる会議とその世俗的な権力闘争に疲れきっていたとき、「フォコーラーレ運動」から同協会主催のエキュメニカル主教会議に招待されました。

私はもちろん初めての出席ですが、もう今回で25回目の古い修養会だそうです。

今回は9月20日から27日まで、ローマのCastel Gandolfoのフォコラーレの建物で行われました。教皇庁から与えられたものでパパ様の避暑地のガンドルフ城の庭続きの所にあります(文字道理、庭続きで鍵一つでパパ様のガンドルフ城に入れます)。

互いの違いを認め合い、また分裂の痛みを感じあうそれは素晴らしい霊的な修養会でした。キアラ女史が主唱される運動の霊性が祈りのうちに互いに学びあわれました。ローマ教会、正教会、東方正教会(シリア方式正教会)、聖公会、ルーテル教会、それに長老教会のメンバー45人の主教が参加しました。「イエス様が祈られた一致を実現する為、相互愛を実行し、そこに生まれる一致は、互いの相違が双方にとって豊かな贈り物になる」というキアラの提唱を体験する修養会でした。残念ながら今回は病気の静養の為、キアラ女史は出席されませんでしたが、Milpslav Cardinalが議長を勤められ、指導者として活躍されました。またエキュメニカル担当のKasper Cardinalも半日講師として出席され、エキュメニカル運動の現実と将来について語られ、分裂の現実を本当の意味で修復できる今後のエキュメニカル運動の一つの可能性は「霊的な運動」にあるのではないか、と語られた預言者的な発言には強い共感を覚えました。

24日の日曜日にはパパ様とAngelusを共になし、一人一人謁見賜りました。

パパ様になられた直後のあの写真とは別人のように思われ、その激務が想像されると共に、それはかってのあの辣腕の教授のようlではなく、不信仰な表現かもしれませんが、神々しいまでの佇まいでした。

握手してくださる暖かい手の温もりを心に戴きました。

サンパウロ 伊東