カナダは米国より北に位置し、冬の到来も早いので「収穫感謝祭」は10月の第二月曜日に行われるそうである(米国は11月の第四木曜日)。それにハロウィン祭が加わり、市場も町も美しく飾り付けがなされていた。
 モントレアールの新教の教会の祭壇に供えられた収穫感謝祭の作物(ハロウィンの起源はケルト人の1年の終りは10月31日で、この夜は死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていた。
これらから身を守る為に仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていた)と書かれているが、その異教的なものが英国系の諸国でキリスト教のお盆(諸聖徒日、万聖節)の前夜、盛大に行われるようになった。最近は日本でも一部で守られる習慣となったそうであるが、米国、カナダでは季節を感じさせる盛大なお祭である。市場には南瓜が溢れる。町のあちこちにあるハロウィンの飾り付けがとても面白い。
 ハロウィンに使われる南瓜
 ハロウィンの飾り付けに利用される奇妙な南瓜
 ハロウィンのケベックの町の広場の飾りつけ(魔女)
 ハロウィンの人形の前で
肝心の教会であるが、観光コースと自由時間に各地の大聖堂や教会を訪ねた。
私達の属する聖公会(英国国教派)も、訪れたいずれの都市にも立派な大聖堂を有するが、残念ながら元気がないように思われた。
ケベックの聖公会大聖堂などは祈祷書も僅かに20冊程度しか置かれていなく、礼拝の様子が想像できた。
それに比してカトリックの教会はフランス語圏であることから元気よく、ヨーロッパに比して、断然歴史は新しいが美しく、壮麗な礼拝堂を持ち生き生きとしていた。そんなカトリックの隆盛が羨ましく、その差は現在の聖公会の振るわない様子を示すようで、残念な思いであった。
もう一度行きたいとは思いませんが、行ってよかった、と言う想いでいます。期待していたケベックは少々期待はずれで夫婦ともモントレオールが気に入りました。
澄子・宏
 モントレオールのNotre−Dame教会の美しい祭壇
 同じくNotre−Dame教会の全て木造のチャペル  巡礼地として有名なケベックの聖アンナ教会  モントレオール市の聖公会の大聖堂
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