私の家のすぐ側にサンパウロ市のジャバクアラ支所の文化センターがあります。 この文化センターが一番盛んだったのは労働党(PT)のエルンヂーナ女史が市長の頃でした。その後、マルフ、その分身のピッタ市長時代は予算の大部分が利権の伴う土木事業に流れたため、文化活動にまで予算が回らず、センターも開店休業のありさまでした。そして、今年の大統領候補の有力候補であるセハーが昨年市長になって、少しは文化活動も復活してきました。そして、昨日1月25日はサンパウロ市創立記念日で、サンパウロ市のみが休日でした。文化センターでも朝からサンバのライブが開催されました。地区の幾つものサンバチームが招かれ、朝からサンバーのリズムが家にいても響き渡っていました。夕方になり、夕涼み(サンパウロは酷い冷夏でしたが、2週間前からやっと真夏の暑さになりました)かたがた見学に出かけました。全員が若い黒人系の青年たちで格好からファベーラの住民ではないかと想像されました。20人くらいのメンバーはほとんど20歳前後で4人は女性でした。素人の私にはそれは素敵なサンバのバンドでした。草むらに座り込みサンバのリズムに酔いしれていました。恥ずかしい話ですが、私にとってテレビで見る以外、サンバの演奏を身近で聴いたのは数えることが出来るぐらい少なく、正直、サンバの楽団に指揮者が居り、オーケストラの指揮者と同じく、指揮棒と口に銜えた笛で、楽団を強弱からリズム、速度等を自由に指揮することは知りませんでした。とにかく精力的で一時間ぐらい休むこともなく、演奏し続けました。聴衆の若い人たちはサンバに合わせて踊っていました。サンバに酔いしれた素敵な休日でした。 サンパウロ 伊東 |