NHKの今日の番組で、老齢者の脳の仕組みが紹介されていましたが、気に入ったのは脳の細胞が年と共に死滅することはともかく、ある種の刺激によって幾分かは新生されることもある、またその死滅の速度をある程度カバー出来るという説でした。 それは肉体的な刺激のみならず、精神的な刺激によっても引き起こされる可能性があるとのことでした。 それはともかく、小生も無事と言うか、しょうがないというか、65歳を迎え名実共にidoso(高齢者の意)となりました。 数年前から若い人に地下鉄で席を譲られるようになり、ショックを受けていたのですが・・・・ もう覚悟を決めて老齢者idosoなる呼び名にconformado(心に受け入れる意)しなければならなくなったことを識りました。 サンパウロでは65歳と共に地下鉄とバスが無料になります。女性はバスは60歳からですが、男性は65歳から名実共に高齢者の仲間入りをすることとなり、この恩恵に与ります。 高齢者に対する政府の格別のケアーも少なく、ブラジルでは高齢者にとっては厳しい現実ですが乗り物が全額無料となるのは、数少ないケアーでしょうか。 恩給生活者には地下鉄の無料化はかなりの恩恵を意味します。 これ以外に公立の美術館や博物館が60歳から無料となります。高齢者に冷たいブラジル政府ですがオアシスのように地方自治団体はブラジルでも粋なことをするようです。 最近は遠距離バスにも2席の高齢者用無料座席が法制化され、実施を巡って法廷で抗争されています
私の属する教会では定年を現在の68歳から72歳に延長する案が審議されています(そうすると私の場合、後3年ではなく後7年も現役で?)(堪忍して!^^)。 一体いくつからノンビリしていいのか、それとも余生を楽しむとはノンビリするではなく、仕事を楽しむことなのでしょうか?脳の活性化を保つ為には、ノンビリは敵で絶えず脳を刺激を与える為、生涯現役を志さねばならないのでしょうか。かなりしんどい話ですが・・・・ああ、しんど。 サンパウロ 伊東 |