サンパウロ教区速報 127 - JUNE 07 [最終号}
サンパウロ教区臨時総会での聖餐式
1. Roger Bird司祭、被選主教となる。
6月6−7日ピオ11世神学大学を会場にして開催された、サンパウロ教区臨時総会は伊東主教の定年に伴う後継主教選挙を行い、大聖堂主任司祭のRoger Bird 司祭を第一回の投票で次期主教に選出した。教区聖職32名のうち25名が出席、内、24名が同司祭に投票、1名が白紙投票を行った。信徒代議員は46名中、36名が投票、内35名が同司祭に投票、1名が白紙投票した。同司祭は英国系ブラジル人でサンパウロで出生後、南アフリカで教育を受け、大学卒業後、ブラジルに帰国、45歳まで統計に関わる専門職として、外資系会社に勤務、その後、教区神学校を卒業、執事・司祭を受けた。今年3月、62歳となった。
投票する被選主教Roger Bird 司祭 臨時総会の会場
被選後、挨拶されるRoger司祭
2)ご挨拶
南無主イエス・キリスト
サ ンパウロ教区速報も127号を持って日本語版は最終号となりました。ブラジルに聖公会があり、約2千人の日系会衆があり、日系聖職も6名いる一つの現実を 日本聖公会の皆様にも知って、祈っていただきたい思いで、ポルトガル語教区報の翻訳版日本語の教区報を作成してまいりました。
主 教に就任後、5年と数ヶ月に過ぎませんが、傲慢な言い方とは思いますが、召されて与えられた道筋はそれなりに走り終えた感謝の気持ちで退任を待ち望んでい ます。自分に成せる事はなした、という思いで極めて清清しい思いでおります。聖職32名、信徒約4千人の小さな教区にも拘らず、管理職としての重荷は想像 以上でした。精一杯やったつもりでも、果たしてどこまで主教職を果たしえたかはわからず、果たしえなかったすべては主なる神様に懺悔するのみです。
喜びといえば、ペレイラ市の聖アンデレ教会で、93歳の日系老婦人に日本語で洗礼・堅信をなす機会が与えられたことに代表されるように、教区主教として日本語で説教し、洗礼・堅信を司式する機会を与えられたことは、思いもよらぬ喜びでした。
日系一世として、まがりなりにも海外の教区で主教職を遂行できた恵みを、心から感謝いたしております。
9月よりは嘱託として、神許したまわばサンパウロ聖十字教会で勤務いたしたく思っております。
もうすこし、ゆっくりみ言葉を学び、味わいたい思いで一杯です。
長い間、お付き合い頂き深謝申し上げます。皆様のご健勝をサンパウロの地より、心から祈念いたしております。合掌。
サンパウロ 伊東