サンパウロ教区速報 126 - MAY 07
Veni Creator Spiritus
1. Valeria Silva執事の司祭按手式
5月12日(土)日系教会の母教会である聖ヨハネ教会で、ヴァレリィア執事の司祭按手が教区聖職17名(教区聖職の半数)の出席のもと、伊東主教の 司式、グラウコ前教区主教補式で執り行われた。同新司祭はカトリックの聖フランシスコ修女会出身で、15歳でフランシスコ修女会に入会し、12年間修女と して、幼児教育に携わってきたが、なんとしても司祭職への召命を断ち切ることができず、27歳で修女会を退会し、聖公会に転向し、神学大学で勉学後、昨年 執事按手を受け、今回司祭按手に到った者。
按手式には新司祭の大学の恩師であるビゾン、ローマ教会司祭が説教者として参加されたほか、彼女がかって所属していた、聖フランシスコ修女会の霊母で新司祭 をを12年間教育したベルナデッチ霊母が出席し、聖書を朗読したほか、多くの同会の修女も参加して、新司祭の誕生を祝福した。エキュメニカルの色彩の強い 按手式となった。感謝。
カトリック司祭、ビゾン神父とパウロ神父とマグダ聖公会司祭 聖フランシスコ修女会霊母ベルナデッチ修女とヴァレリィア新司祭
同新司祭は聖ヨハネ教会の副牧師として勤務されるが、引き続き伊東主教の退職まで、主教秘書として勤務される。
按手式に参加した会衆
2. 2名の教区上級聖職候補生誕生
ブラジル聖公会では法憲法規により、聖職志願者はまず聖職候補生となり、神学教育が終わりを告げ、聖職按手が近づいたとき、上級聖職候補生となる制度がある。その為には実習教会の司祭と教会委員会の推薦が義務付けられている。5月5日開催された教区常置委員会にて Carmen Akemi Kawanoと Álvaro Antunes Junior が上級聖職候補生となることが承認された。河野カルメン氏は物理学者でサンパウロ大学で修士号を取得したほか、サンパウロ大学でジャナリ ズムを勉学した才媛で、日本語も話せる。現在カトリック神学大学で神学を取得しており、神許したまわば来年執事按手を受けることになっている。30年ぶり の日系聖職の誕生に日系教会は沸いている。サンパウロ教区では最年少の日系聖職は66歳の弓場ダビデ司祭で、4人の他の日系聖職は既に退職聖職となってい る。
Carmen Akemi e Álvaro Antunes
3. 教区婦人会役員改選
5月5日午後教区センターで開催された教区婦人会は、役員選挙を行い、前管区総主事クリスチーナ高津女史を会長に選出したほか、下記の役員を選出した。
Eunice do Prado (P. São Lucas),
Francisca Ribeiro Vilar Castro (P. Ss. Trindade),
Fumiko Itagaki (P. Sta. Cruz) ,
Magali Kimpara (P. Santo André),
Regina Fornos Gomes (P. Todos os Santos)
Liturgia de Abertura da Assembléia (foto 1) Sra. Eliana Esvael entrega a Presidência da UMEAB
4. 教区常置委員会開催
常置委員会は教区センターにて、5月の会合を開催し、下記の事項を協議、議決した。
A)2名の上級聖職候補生の承認。
B)6月7日に次期教区主教選出の臨時教区総会の開催の承認。
C)救世主キリスト教会に教区所属のマンションを譲渡する。
D)9月7日に通常教区総会を開催する。
常置委員会のメンバー
5. 新しく設立された和解教会 S.B.C
サンパウロ聖十字教会はサンベルナード市の住宅街に、新しく伝道所を設置し、その活動を開始した。新しいニュータウンの増設に伴い、教会が存在しない空間が生じ、
聖十字教会は新しい会衆をアテンドする伝道所を設置した。新しい会堂建設は現状不可能なので、タウンの集会所を活用して、日曜日朝、2日箇所でミッサを開始した。
現状、各ミサには40名前後の会衆が参加している。
タウンの集会所でのミッサ