Notícias Diocesanas 123 - fevereiro 07
50年前に日系人伝道を目的として建てられたアラサツーバ聖ステパノ教会
1. 日系人への伝道を目的としてハンセン司祭によって始まったカンピーナス教会の主任
司祭就任式
元サンパウロ教区のシェリル主教の要請で、日本伝道からブラジル日系人の伝道に転じた故ハンセン司祭は、サンパウロ、ペレイラの牧会の後、カンピーナスの開拓伝道を手がけられた。当初はほぼ全て日系人の教会員であった聖アンドレ教会も30年を経た現在、半分以上がブラジル人会衆となった。ハンセン司祭はこの後、再び北海道教区に転籍された。
今回、ペレイラ市の聖アンドレ教会のセルジオ司祭が同教会の主任司祭として任命され、伊東主教が就任式を執り行った。
聖アンドレ教会の礼拝の様子
Rev. Sérgio Pacheco (左から二人目)
2. アラサツーバ市聖ステパノ教会50周年記念礼拝
2月18日の日曜日、サンパウロより55kmの奥地にある牧畜業で栄えたアラサツーバ市の聖ステパノ教会はその創立50周年を記念して、感謝礼拝を捧げた。この教会は同じく日系人伝道を目的として、当初、伊藤八十二大執事によって、1930年後半開拓伝道され、さらに奥地のペレイラ市で聖アンドレ教会の弓場司祭によって、伝道が継続され、50年前に日系人の寄付によって建立された教会である。この教会にはかってナザレ修道会の千代・順修女が 居住され、伝道と牧会に携われた事もある。長年無牧であったため、一時教勢は振るわなかったが、4年前から定住牧師を得て、再びブラジル人会衆が参加する ようになった。教会委員には創立者のひとりである故高橋麟太郎氏のご子息の高橋邦夫氏(現在アラサツーバ日本人会の会長)も唯一の日系人として活躍されて いる。
改築された礼拝堂 聖書朗読
1 年半前より、サンパウロよりカロリーノ司祭が主任司祭として就任、今回、50周年記念礼拝を企画された。式にはサンパウロより教区主教、教区主事の他、近 隣の聖職者と会衆も参加、100人を超す会衆が参加した。また50年間大規模な修理はされた事がなく、今回完全な修理が施され向こう50年は大丈夫という 聖堂として蘇った。礼拝中、5人の幼児が受洗された。
礼拝の模様
3. カーザヂーア児童麻薬常用者更正施設
サンパウロ教区は社会事業の優先案件として、児童の麻薬常用者の更正に携わっている。4年前にアラサツーバ市に3アルケールの農場を購入、米国聖公会の援助を得て、その施設建設に着手、去年、その完成を見た。 現在はカロリーノ司祭が責任者として活躍されている。
施設の概観
子供たちの寝室 娯楽室
4. 教区新学校2007年度授業開始
サ ンパウロ教区では聖職候補生は全員、他教派(ローマ教会とメソジスト教会)の神学校で勉学しているが、土曜日、教区神学校でアングリカン神学、礼拝学、聖 公会歴史等を3年間勉学することが義務ずけられている。現在、聖職候補生と聖職志願者、合わせて21人が勉学している。この中には2名のカトリック司祭も 勉学している。2月10日、2007年度の授業が開始された。
Culto inicial celebrado pelo Rev. Cézar, Presidente de Comissão de Ministério
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Dr. Jaci Maraschin 教授 教区神学校の生徒たち