ブラジル聖公会サンパウロ教区速報 119 - outubro 06


エキュメエニカル主教会議参加者

 

1.    第25回フォコラーレ主催エキュメニカル主教会議ローマにて開催

9月20日より9月28日まで、ローマのカステロガンドルフォにあるマリアポリスにて、第25回のフォコラーレ主催のエキュメニカル主教会議が開催された。この会議はキリスト教会でも」極めて異色の会議で、ローマ・カトリック教会、正教会、アングリカン教会、ルーテル教会、メソジスト

それに長老教会のBishopを網羅する歴史的な教会に属する主教の修養会である。この修養会はカトリック教会の信徒運動フォーコラーレ(家庭の暖炉の意)の主催によるもので、今回が25回目となる。伝統的なキリスト教派が一同に会し、その歴史的な相違や対立を超えて、一堂に会し共に霊性において祈る会議である。

 

Bispos Orlando (esq), Glauco e Miguel, do Uruguai
 

カトリック教会からはプラガの大司教ミロスロウ枢機卿が修養会の指導役として参加されたほか他の7名の司教が参加された。一番多かったのはルーテル教会で15名の主教が参加され、アングリカンからは8名の主教が参加した。正教会からはエチオピア、インドのマールトマース正教会を含む9名の主教が参加したほか、メソヂスト教会から1名の監督と長老教会から長老会議長1名が参加された。会議はフォコラーレ運動の創立者で指導者でもあるキャーラ(クラーラ)女史の瞑想録より、「十字架に附けられ、神より見捨てられたイエス・キリスト」をテーマに一致に向けての可能性と分裂の反省について討議した。

 

     
                                                                                   修養会の模様                                    伊東主教とブラジル出身のフォコラーレのメンバー
 

本修養会にはバチカンにおいて、エキュメニズムを担当されている Walter Casper枢機卿が講師として出席され、一致への困難な道のり、特に現在手がけられておられる正教会との一致への歩みについて語られた。また同枢機卿はエキュメニズムの将来の可能性について語られ、霊性における運動が一つの架け橋となるのではないか、と預言者的な発言をされた。

 

  
法王に謁見する伊東主教    
 

修養会参加者はバチカンの特別な計らいで、発掘が続けられている聖ペテロ大聖堂の聖ペテロの墓の見学が許可されたほか、フォコーラーレ運動の共同村(約1千人が共同生活をおくる)であるロピアーノを訪問した。また9月24日の日曜日にはガンドルフォ離宮にて、参加者全員とベベジクト16世法王(教皇)との個別の謁見がなされた。

 

 

2.    教役者修養会開催

 

今週11日より12日まで、サンパウロ教区の34名の聖職と11名の聖職候補生の為の修養会がラサリッタ修道会にて開催される。講師はカトリックのシャビアーノ神父である。テーマは聖職に必要な霊性について学び、瞑想することになっている。聖餐式を持って始められる修養会には多くの時間が沈黙に当てられる。

 

3.    教区神学校の補習口座開催

教区神学校では今月14日(土)は Richard Hookerについて学ぶ事になっており、聖職候補生以外にも約20名の神学を学びたいとする教区の信徒が参加される。. 

 

 

 

4.    主教動静