サンパウロ教区報 96 - 2005年5月
教区のスラム内の保育園の107名の園児一人一人に北米姉妹教区からプレセントされた玩具・人形
1. 伯国ARCIC(アングリカン・ローマ教会協議会)開催
ブラジルのアングリカン・ローマ教会協議会は世界ARCICの要請を受け、4月18日サンパウロのサレジオ会神学院で今年初めての会議を開催した。議論は新ローマ教皇の選出を受けての、今後のローマ教会の方針について意見が交わされた。また、ARCICが今月5月16日に『シアトル声明』を発表するが、その主題「教義と教会の実際の場においてマリアの地位をどう定めるか」についての共同声明『マリア=キリストにおける恩寵(おんちょう)と希望』について、次回の会議にて世界ARCICのメンバーである聖公会のマラスキン博士を招き健闘することを決めた。
2. 姉妹教区締結に伴う姉妹教会関係が始まる
サンパウロ教区は昨年10月中央ペンシルバニア教区と姉妹教区関係を締結したが、この姉妹教区条約の中に、教区ー教区関係のみならず、両教区内の教会ー教会の姉妹関係を推進する旨か記載されていた。これに伴い、既に両教区の13の教会の間に姉妹教会関係が打ち立てられた。その活動の先端を切って、中央ペンシルバニア教区プリンス・オブ・ピース教会の副牧師リーザ司祭と同教会姉妹教会委員会の委員長パーク姉妹が4月18日より1週間、同教会のサンパウロ教区の姉妹教会「サンパウロ聖十字教会」を訪問した。
両姉妹は教区内のスラムの保育園2つを訪問、園児一人一人に同教会で集め、持参された玩具、文房具をプレゼントした。また、その後、教区内のアラサーツーバの「麻薬者更正施設」とペレイラ市の聖アンドレ教会の老人デイケアセンターをも訪問した。
今月も大学チャプレンの訪伯、中央ペンシルバニア教区会へのサンパウロ教区代表派遣等盛りだくさんの交流が企画されている。
聖十字教会での歓迎会の様子
スラム内の保育園を訪問した両姉妹と関係者
3. 教区オルガニスト研修会開催
ブラジル聖公会では従来よりの「古今聖歌」と最近流行している新しい聖歌が通常併用されているが、年台差による種々な抵抗も大きく、各教会の牧師・音楽担当者悩ましているが、教区では少しでも新しい聖歌の理解を深めるため、4月21日、教区センターで教区の23名の音楽関係者を集め、今年2度目の研修会を開催した。