サンパウロ教区報 - mar 2005


教区の貧民窟での保育所活動


1. カンピーナス市聖アンドレ教会創立36周年記念礼拝

 

日本の北海道教区で長年奉仕された米国聖公会宣教師故 Harry Hassen司祭は一時期、サンパウロ教区でも宣教師として奉仕された。サンパウロ市内の聖ヨハネ教会、ペレイラ市の聖アンドレ教会でも数年間牧会されたが、カンピーナス市では開拓伝道に従事され、36年前に学術都市カンピーナス市に聖アンドレ教会を設立された。当初は日本語及び英語会衆のみであったが、同師が再び日本に宣教師として赴任されて以降、ポ語礼拝が中心となって現在に至っている。この聖アンドレ教会は今年3月、創立36年を迎え、感謝礼拝が3月6日、同教会で催された。伊東主教の司式・説教で聖餐式が捧げられ、同市のカトリック神父やプロテスタント教会の牧師たちも参加された。

     

 

 

 

2. 聖週の教区行事

 

聖木曜日 24/03

朝11時から大聖堂で教区主教の司式で、市内の全聖職の出席の下、司祭按手の再誓約と聖油の聖別が行われる。説教者は前教区主教グラウコ師父。

 

聖金曜日25/03

同じく11時から大聖堂にて受苦日の礼拝がロジャー大聖堂ディーンの司式、それに恒例によって教区所属の7人の聖職候補生が十字架上のイエス様の7つのみ言葉に付き説教する。

 

聖土曜日 26・03

殆どの教会にて聖土曜日の礼拝が行われる。 

 

 

3. 大聖堂付属のスラムの保育園の一足早いイースター祭

 

      

子供たちと保母さん達

 

     

            担当大聖堂教会委員とアルド司祭夫妻             マクドナルドで食事するスラムの子供たち

サンパウロ大聖堂は現在、サンパウロ市内の2箇所のスラムに保育所を経営しているが、3月23日(水)、大聖堂の教会員が役員をしている米系企業の寄付で、170人の子供たちがマクドナルドに招かれ、一足早い復活祭を祝った。生まれて初めてマクドナルドで食事をする子供たちが殆どで、興奮した子供たちの叫び声で店内は一杯になった。 現在サンパウロで二番目に大きいパライゾポリス・スラム(住民は約7万人)の中に第一保育所(110人の子供たち)とパルケ・ベレンのスラムの中に第二保育園を経営している。これらの運営費はすべて大聖堂の教会員の寄付によって賄われている。子供たちは食事の後、マクドナルド店内の遊園地で遊び、チョコレートの大きな卵を貰い、帰宅の途についた。

現在増築中のパルケ・ベレンの第二保育所

4. VI 修養会開催

 

3月18日から20日まで、第六回の教区修養会(クルシーリョ)がサンパウロ郊外の修養施設で開催され、84人の人々が参加し、3日間の修養会を守った。当初は米国の姉妹教区の援助で開催されたが、現在は大聖堂が中心となり、独自で行うほか、リオ、クリチーバ教区からの実習生も受け入れている。