ブラジル聖公会サンパウロ教区週報 91 - fevereiro 2005
諸殉教者礼拝堂,Bocaina,Caldas
1. 教区主教ミナス州南部の開拓伝道地を初めて公式訪問
伊東主教は2月17日から20日までサンパウロより250キロ離れたミナス・ジェライス州南部の開拓伝道地を公式訪問した。
これらの伝道所は昨年9月から教区の重点開拓伝道地として、毎月一回司祭が訪問、聖餐を司式するほか、他の日曜日は信徒奉事者が礼拝を司式しているもの。現在、3箇所の場所で定期的に礼拝が守られている。
これらの伝道所の指導者は地元の元ローマ教会神学生イスマエル氏で、現在通信教育で聖公会神学院で勉学するほか(ブラジル聖公会では、一昨年から公式に5年の通信教育による神学コースが発足、遠距離で通学が不可能な神学生にも勉学のチャンスが与えられた)毎月、教区神学校で補習授業を受けるほか、教会での実習をしている。3児の父、葡萄酒製造を職業とされている。
信徒奉事者l Ismael氏
主教と管理司祭は2月17日最初の訪問地、サンゴンサーロ市を訪問、市内で唯一の聖公会信徒とその家族を訪問、定期的に司祭を派遣することにより、伝道活動を始めることを、地元のリダー、ペドロ・パウロ氏に約束した。
同市の聖公会信徒とその家族 地元のリダーペドロ・パウロ氏(左)
その後、ポウゾ・アレグレ市のカトリック大司教リカルド師を訪問、同地での聖公会の伝道活動の開始を話した。
リカルド大司教(右から二人目)
同夜、ボカイナ村の諸殉教者礼拝堂(元はイスマエル氏の個人礼拝堂)で、集まった39人の会衆と共に礼拝を持ち、1人に堅信式を行い、カトリックからの転向者29名を聖公会信徒として受け入れた。
翌18日、100キロ離れたエスピリト・サント市を訪問、同市での開拓伝道の可能性を調べ、同市在住の聖公会信徒宅で来月から、定期的に集会を開くことを決定した。また同市のラジオ放送局を訪問、インタビユーを受けた他、地元新聞のインタビューも受けた。
同市唯一の聖公会信徒チアゴ氏(写真中央)
その後、近くのアンドラーダ市を訪問、既に定期的礼拝が始められた2箇所の礼拝堂を訪問、今後の伝導方針を地元の信徒と討議した。
D. Ito e Ac・io
海抜1800メートルに所在するボカイーナ村の諸殉教者礼拝堂で同夜、二回目の礼拝が持たれ、41人の信徒が出席、19人のカトリック信徒が聖公会に転向、正式に聖公会に受け入れられた。
2月19日 イビチウーラ市(ブラジル・インヂアンのグアラニー語で谷間の町の意)を訪問、同市の有志と懇談、今後定期的な礼拝を持つことに付き話し合った。
Ibitiaの有志
3日目の夜の礼拝は人数が多く、礼拝堂に入りきれないため、イスマエル氏の経営する食堂のベランダを利用した臨時礼拝堂で堅信式、聖餐式を持った。68人の会衆が礼拝に参加、20人の主として青年男女が堅信を一人の方が聖公会に受け入れを伊東主教から受けた。
この3夜の礼拝で合計21人の青年が堅信を受け、40人が聖公会に転向した。このことにより、ボカイーナ村の半数が聖公会員となったことになる。
2. サンパウロ近郊のスザノ市での伝道所開設
2月20日大斎節第三日曜日午後、サンパウロ郊外のスザノ市のアントニオ神学生の自宅で、聖十字教会の第二の伝道所として、礼拝を開始した。主教により管理司祭として任命されたカロリーナ司祭は聖餐式を司式、同市の最初の聖公会の礼拝を行った。