サンパウロ教区第4代目主教に就任された伊東新主教

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2015年11月15日(日)17時にご逝去されました。(享年76歳)

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 ブラジル聖公会サンパウロ教区伊東宏被選主教の主教按手・就任式は去る7月28日、サンパウロ教区聖パウロ大聖堂に、ブラジル聖公会主教11人と海外より、日本聖公会首座主教代理としての植田仁太郎東京教区主教、Mark Siskニューヨーク主教、Fernando Soaresポルトガル福音監督教会主教,スーダン聖公会Nathaniel Garang主教の14人の主教に加えカトリックの2司教、他教派の多くの代表者の隣席の下、グラウコ総裁主教の司式にて、大聖堂一杯の約500人の会衆の見守る中、厳粛に施行された。これにより伊東主教はサンパウロ教区第4代目主教として着座された。

 伊東新主教はくすしくも丁度40年前の1962年7月、東京教区後藤主教とブラジル聖公会中央教区シェリル主教との話し合いで、東京教区聖職候補生から、ブラジルの日系人伝道を目的としてブラジル聖公会に移籍された。

 サンパウロにてブラジル聖公会神学大学で4年間勉学の後、執事、司祭按手を受けられ、約35年間ブラジル人教及び、日系人教会にて牧会に当たって来られた。

 サンパウロ教区はサンパウロ州とパラナ州を管轄におき、聖職35人、信徒7千人の教区で信徒の3割は日系人で日系聖職も伊東主教を含め、8人の聖職が在籍する。

 伊東新主教は奈良基督教会出身の62歳。日本で結婚された澄子夫人の間に3人の息女、また4人のお孫さんがおられる。立教大学キリスト教学科では関神学院校長の1年後輩、また植田主教の1年先輩であられた。日本国籍保有の日本人が海外で主教に選出されるのはもちろん初めてのことである。サンパウロ教区はポルトガル語会衆、日本語会衆、英語会衆が共存する国際的な教区でもある。